The Last Unicorn 『最後のユニコーン』読解メモ　８

...and magic besides.
　（ユニコーンが森の泉のほとりに一人きりで暮らしている訳は）魔法の力とも関連していました。

　本作品中もっとも重要なキーワードであると思われる“magic”という言葉が最初に出てくる場面である。ほとんどのファンタシー作品が、ジャンルの持つ思想的特質として、魔法と妖精の存在と深く関わっているものであるが、『最後のユニコーン』もまた例外ではない。むしろ本作品においては他のどの作品にも増してより深く「魔法」という主題が掘り下げられ、作品世界を構築する他の構成要素と緊密な関係を保持していることが分かるだろう。

用語メモ
　キーワード“magic”：ユニコーンの体現する魔法は習い覚えるものではなく、生まれながらに備わった属性の一部であるかのように思われる。これに対して魔法使いの成し遂げる魔法の技がいかなるものとして語られているかが興味深い。

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