Archive for 15 January 2005

15 January

The Last Unicorn 『最後のユニコーン』読解メモ 107


Together she and Schmendrick forded rivers, scrambled up and down brambly banks and bluffs, and wandered in woods that reminded the unicorn of her home, though they could never resemble it, having known time.

ユニコーンとシュメンドリックは一緒に川を渡り、イバラの生い茂った岸辺と崖を登り、森の中にさまよい込みました。森の姿はユニコーンに故郷の森を思い出させました。時の支配を受けたため、決して彼女の森のようには見えることのない森でしたけれど。

 旅の途中で目にするものは、すべてユニコーンの見知らぬ「時」の影響下にあるものである。キーワード“time”と関連する。

用語メモ
 “ford”:「川を渡る」という意味の動詞である。名詞として用いられた場合は渡ることのできる「川の浅瀬」。“Oxford”なら牛の群を渡らせるのに通る「牛渡し場」であろう。


メインページurl http://www.linkclub.or.jp/~mac-kuro/

(『最後のユニコーン』注釈テキスト "Annotated Last Unicorn"、論文「『最後のユニコーン』と“漫画性”」、「『最後のユニコーン』のフック的アンチ・ヒーローと神格化された無知」、『ピーターとウェンディ』注釈テキスト "Annotated Peter and Wendy"等を公開中)


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