Archive for 25 November 2005

25 November

Peter and Wendy 『ピーターとウェンディ』読解メモ 9


There was the same excitement over John, and Michael had even a narrower squeak; but both were kept, and soon, you might have seen the three of them going in a row to Miss Fulsom's Kindergarten school, accompanied by their nurse.

 同じような騒ぎが、ジョンの生まれた時にもありました。そしてマイケルの時には、ぎりぎりの瀬戸際だったのです。けれどもなんとか二人とも養ってもらえることになりました。そしてほどなく、子守りに付き添われて3人が一列に並んで、フルサム女史の幼年学校に行くところを見ることができることでしょう。

 ここで暗示されているのは、子供達が捨てられて、死んでしまうという可能性である。この種のblack jokeは、後にピーターと彼を取り巻く子供達との関係においても繰り返されている。死と破滅は、常にこの物語の背後にその無気味な姿を潜めているのである。

用語メモ
 nurse:「子守り」のことである。最も安上がりに雇うことができる若年の使用人である。ダーリング夫妻は本当の召し使い(servants)を雇うほど豊かではない。そして彼等の雇っているこの「子守り」も、実は問題があるのだ。



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論文、“アンチ・ファンタシーというファンタシー2:ファンタシーにおける非在性のレトリック─『最後のユニコーン』のあり得ない比喩と想像不能の情景”を新規公開中



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