The Last Unicorn 『最後のユニコーン』読解メモ　１３４

"When we go to the fair in disguise, we never win at the archery or at singlestick. We do get some nice compliments on our disguises, but no more than that."

「俺たちが変装して祭りに行っても、弓の大会や棒術の大会で優勝したりはしない。ただ、変装がうまいといってお世辞をもらったりするだけだ。」

　本物のロビンフッド達は変装して町の祭りに出かけて、コンテストに出場し、様々の賞を勝ち取った。「変装がうまい」と褒めてもらう、ということは変装がばれていることでしかない。

用語メモ
　singlestick： 中世イギリスで"quarterstaff"と呼ばれた、木製の棒の両端を金属で補強した武器である。農民達によって用いられたとされている。ロビン・フッド達が得意であったのが棒術の技として "Child collection"にも記載がある。


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（論文、アンチ・ファンタシーというファンタシー（１３）「荒唐無稽とアナクロニズムとペテン的記述―『最後のユニコーン』における時間性と関係性の解体と永遠性の希求」を新規公開中）