Archive for 27 February 2005

27 February

The Last Unicorn 『最後のユニコーン』読解メモ 150


"Be wary of wousing a wizard's wrath!"

「魔法使いの怒りを買うと恐ろしいことになるぞ。」

 やけになって上のように言おうとしたシュメンドリックであるが、取り乱して、“rousing”と言うべきところが“wousing”になってしまった。恐ろしげな威嚇の言葉を発しようとしたのに、幼児のような舌足らずな発声となってしまったので、まるで効果が無い。“wary”、 “rousing”、“wizard's”、“wrath”の語頭の“w”の音と“r”の音の混乱が生じているのである。

用語メモ
 lisp:幼児の行うような舌足らずの発音の仕方を“lisp”と言う。現代では丸括弧でくくってタグを施した形式の記述言語の一つの名称ともなっている。


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(論文、アンチ・ファンタシーというファンタシー(13)「荒唐無稽とアナクロニズムとペテン的記述―『最後のユニコーン』における時間性と関係性の解体と永遠性の希求」を新規公開中)


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