Complete text -- "The Last Unicorn 『最後のユニコーン』読解メモ 103"
11 January
The Last Unicorn 『最後のユニコーン』読解メモ 103
"How terrible it would be if all my people had been turned human by well-meaning wizards--exiled, trapped in burning houses. "
「なんと恐ろしいことでしょう、私の仲間達が善意の魔法使いのためにみんな人間に変身させられているとしたら。追放され、焼け付く肉体という牢獄の中に閉じ込められているなんて。」
魔法の力によって人間の姿にかえられたユニコーンは、「燃え上がる肉体の中に封じ込められ、本来いるべき処から追放された。」と感じるだろうというのである。通常人間には決して意識されることのない“時間的存在”の生きる姿のおぞましさが、ユニコーンによって語られている。反転的にキーワード“eternal”と関連する。
用語メモ
永遠性(the eternal):この物語を読むのが時間的存在である人間であるのなら、この作品のキーワード“永遠性”において暗示される感覚は、反転的に“時間性”に対する新たな自覚をうながすものとなる。
メインページurl http://www.linkclub.or.jp/~mac-kuro/
(『最後のユニコーン』注釈テキスト "Annotated Last Unicorn"、論文「『最後のユニコーン』と“漫画性”」、「『最後のユニコーン』のフック的アンチ・ヒーローと神格化された無知」、『ピーターとウェンディ』注釈テキスト "Annotated Peter and Wendy"等を公開中)
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