Complete text -- "The Last Unicorn 『最後のユニコーン』読解メモ 166"
15 March
The Last Unicorn 『最後のユニコーン』読解メモ 166
“...He said no tyrant's castle was complete without a curse."
「ハガード王は、“呪いがかけられていなければ完璧な暴君の城とは言えない。”と語ったとのことです。」
運命に対して常に挑戦的なハガード王の姿が描かれている。ハーピーに対するMommy Fortunaの態度と類似したものがあるように思える。“tyrant”の役割を果たすことに対して自覚的なハガード王の感覚は、世界と自分の運命を一つのフィクションを形成する枠組みとして理解する超越的演技者の意識でもある。いずれヒーローに、あるいはヒロインに滅ぼされる悪役として自らの存在意義を認め、そのような出来事が整然と意味を成して完結すべき場としてのみ、現実を評価しようとするのである。
用語メモ
呪い(curse): 世界に対して特有の事象の発現を宣告し、その際の条件を規定する行為が呪いであろう。そうした意味で呪いは予言や奇跡等の超自然的事象と深い関わりを持つ。
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作品研究サンプル
▼不思議の国のアリスとファンタシーの世界
・映画”ラビリンス”とアリス
・映画“ドリーム・チャイルド”とアリス
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