Complete text -- "The Last Unicorn 『最後のユニコーン』読解メモ 57"

26 November

The Last Unicorn 『最後のユニコーン』読解メモ 57


The cage was filled with snake.

その檻は蛇で一杯でした。

 ミッドガルト・サーペントとして見物人達に見せた怪獣の檻の中の描写である。“filled with snakes”でもなければ“filled with a snake”でもない。 "snake"という単語が物質名詞でもあるかのように用いられている。檻の中にあるのはただ蛇だけ。

用語メモ
 ミッドガルト・サーペント:古代北欧神話に登場する大蛇の姿をした怪物である。LokiとAngerbodaの息子で、人間界(Midgard)をその身体で取り巻いている巨大な存在である。その姿は、自分の尾を口にくわえて円環をなしているとされる。この形象は世界そのもの、あるいは世界の存立機構を象徴する“ウロボロス”の図像として様々な文様や図柄に記されている。

和洋女子大学英文学科
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詳細
http://www.wayo.ac.jp/topics/boshuu.html
作家島田雅彦氏による講演・パフォーマンス <自由人の祈り>

メインページurl http://www.linkclub.or.jp/~mac-kuro/

(『最後のユニコーン』注釈テキスト "Annotated Last Unicorn"、論文「『最後のユニコーン』と“漫画性”」、「『最後のユニコーン』のフック的アンチ・ヒーローと神格化された無知」、『ピーターとウェンディ』注釈テキスト "Annotated Peter and Wendy"論文『ピーターの無知と不思議な知恵』等を公開中)




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