Complete text -- "The Last Unicorn 展示"

27 January

The Last Unicorn 展示

アニメ The Last Unicorn 研究資料展示会のお知らせ



場所:ユーカリが丘イオンタウン 東街区1F H&M前


期間:2月1日〜2月28日


2月3日、2月10日、2月17日には解説と質疑応答が行われます。(午後3時〜5時)


2月24日、2月25日には講演会「アニメThe Last Unicornの主題と映像表現」が開催されます。(午後3時〜5時、イオンタウンホールにて)





和洋女子大学国際学類
 


イオンタウン展示



アニメーション映画The Last Unicornとトップクラフト社


 ピーター・S・ビーグルの傑作ファンタシー『最後のユニコーン』(The Last Unicorn)は、1982年にランキン・バス社によってアニメ化されました。このアニメ作品は、アメリカ各地で上映されただけでなくケーブルテレビ等で繰り返し放映されてきたため、アメリカ人のほとんどが幼少から親しんで心に刻みつけてきた名作です。
 実はこのアニメは、日本のトップクラフト社が下請けを担当し、原作の深遠な主題を活かした優れた演出を独自に工夫して、類い稀な映像表現を達成しています。トップクラフト社はこのアニメ作品の完成の後、宮崎駿の依頼を受けて『風の谷のナウシカ』の制作を行い、後に“スタジオ・ジブリ”に社名を変更することになりました。アメリカではコンビニ等でDVDが安価で販売されていて極めて身近な存在であるアニメThe Last Unicorn ですが、世界的に評価の高いアニメ・プロダクションであるジブリの前身の制作作品であるにもかかわらず、未だに日本での公開も日本語版のディスクのリリースもなされていません。アニメThe Last Unicorn は、日本では伝説的な作品として語り継がれている幻の存在なのです。
 原作のThe Last Unicorn には深い哲学的な主題と深層心理学にも関わる重要な題材が秘められていますが、アニメ版ではこれらを反映した見事な映像表現が達成されています。今回これらについての研究資料を紹介させて頂き、日本のアニメ文化の優れた実質ばかりでなく、アメリカのファンタシー文学作品がその成長に大きな影響を及ぼし、さらに日米のプロダクションの共同制作としてすばらしい成果を成し遂げた実例をご覧にいれたいと考えます。

The Last Unicorn
22:29:54 | antifantasy2 | | TrackBacks
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