Complete text -- "The Last Unicorn 『最後のユニコーン』読解メモ 180"

29 March

The Last Unicorn 『最後のユニコーン』読解メモ 180


Drinn said carefully, "We never see the Bull, and we never speak of him. Nothing that concerns him can be any business of ours. As for unicorns, there are none. There never were."

ドリンは注意深く答えました。「町の者は牡牛の姿を目にすることはありません。牡牛のことを話題にすることもありません。牡牛に関わることなど、我々には全く関わり合いの無いことです。ユニコーンはと言えば、そんなものは存在しません。存在したこともありません。」

 牡牛とユニコーンのことを知っているか、と尋ねたモリーに答えるドリンの言葉である。ユニコーンをどのように捉えているかによって、人間性が分かる。第1章に登場した狩人達、あるいは農夫等と比較せよ。

用語メモ
 "There never were.":「ユニコーンなんて、もともといなかったのです。」ユニコーンが普遍原理を示すとするならば、「この宇宙はもともと意味も目的も備えることなくただ存在するだけのもの」、と見なす見解がここに表されている。


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作品研究サンプル
▼『不思議の国のアリス』とファンタシーの世界
・映画“ラビリンス”とアリス
・映画“ドリーム・チャイルド”とアリス
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